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カルローズ米の危険性は大丈夫?農薬などの安全性から評判・味まで徹底検証

カルローズ米は危険なのか?安全性・農薬・味まで徹底検証してみた

「カルローズ米って安いけど、危険じゃないの…?」

2024年からのコメの高騰により、海外から輸入される安いお米が人気です。

その一方で、最近SNSで目にする口コミ・評判が、「カルローズ米 危険」というワード

「カルローズ米 危険」という書き込みを見て焦る女性

スーパーなどで国産米より安く売られていることもあり、「なぜこんなに安いのか」「農薬が心配」「まずいって聞いた」など、さまざまな不安を持つ人もいます。

しかし、その一方で、実際に購入して「美味しかった」というSNSの評判も目につきます。

「輸入米って安いけど、不味くて、危険じゃないの…?」

「安全性を気にする人が、多いのも事実ですね!」

この記事では、

  • なぜ「危険」と言われているのか?
  • 本当に安全なのか?農薬や検査制度の実態は?
  • 味や食感はどうなの?和食にも合うの?

といった点を、厚生労働省など公的情報や実際に食べた人の感想をもとに徹底的に検証してみました。

この記事を読んで分かること
  • なぜ「カルローズ米 危険」と言われているのか、その背景
  • 農薬・ポストハーベストに関する制度と安全性の実態
  • 実際の調理・実食レビューと、相性の良い料理例
  • 安心して購入できる販売ルート・危険な購入方法
目次

「カルローズ米は危険」と言われる理由とは?

「カルローズ米は危険」と言われる理由とは?

近年、SNSやネット掲示板では「カルローズ米って安全なの?」「安すぎてちょっと怖い…」という投稿を見ることがあります。

カルローズ輸入しているのにあの安さは危険だな。日本産以外は買わないように!

引用:X(https://x.com/aoi455063374356/status/1898304549859000814)

日本より遥かに物価の高い米国で作られるが何故安いのか疑問。 牛肉へのホルモン剤みたいな変な薬品を使っていたりしないか疑ってしまう。

引用:X(https://x.com/aoi455063374356/status/1898304549859000814)

カルローズ米も収穫後のグリホサート散布されてるらしいので自分は無料でも食いたくないすけどね。 まあに限らずアメリカ産の輸入作物は遺伝子組み換えやら何やら危険因子しかないので自分は避けてます。

引用元:X(https://x.com/yamatonton811/status/1910362159839957004)

特に、スーパーや業務用販売店などで国産米より安く売られていることから、「なぜこんなに安いのか?」「農薬が使われてるのでは?」と漠然とした不安を抱く人が少なくありません。

さらに、X(旧Twitter)やYouTube、口コミサイトなどで「まずい」「危ない」など感情的な発言がされることにより、あたかも本当に問題があるかのような印象を持つ人もいるようです。

農薬が多そう・ポストハーベストが心配という誤解

海外産=農薬が多い」というイメージは、いまだ根強く残っています。

特に、果物や輸入小麦に使われる「ポストハーベスト(収穫後農薬)」のイメージと結びつき、カルローズ米にまでその不安が拡張されているケースが多く見られます。

しかし、実際にはカルローズ米は日本の食品衛生法のもとで輸入前・輸入時に厳格な検査を受けており、ポストハーベスト農薬を使用していないものが日本に流通しています。

価格が安すぎて「怪しい」「質が悪そう」と思われがち

カルローズ米は、物価が高いはずのアメリカで生産され、輸入で関税がかかっても、日本米より安く販売されることが多く、この価格差に対し、ネットでは「そんなに安いのは何かあるのでは?という声が上がっています。

実際には、アメリカ・カリフォルニア州では大規模農業による効率化・安定生産・輸送コストの最適化が進んでおり、安価でも品質を保った米の供給が可能です。

価格が安い=安全性が低いというのは、あくまで先入観にすぎません。

過去の経験から味や食感に悪いイメージを持つ人も

ここでは「危険」という表現とは少し異なりますが、1993年の“平成の米騒動”で流通したタイ米(インディカ種)に対する印象が強く残っており、カルローズ米(ジャポニカ系の中粒種)にも「合わないのでは」と構えてしまう人も一定数いるようです。

当時、多くの日本人が「外国米はまずい」「香りが変」と感じ、拒否感を持ちました。

この印象がカルローズ米にも転嫁され、「おいしくなさそう=安全じゃなさそう」という感覚的な誤解が生まれているのです。

しかし、実際のカルローズ米は日本米と同じジャポニカ系であり、しっかり調理すればむしろ用途によっては好まれる味わいとなります(後述のレビューにて紹介)。

不安の正体は「事実ではなく、印象や誤解」が多い

ここまでで紹介したように、「カルローズ米が危険」と言われる背景には、

  • SNSでの感情的な書き込み
  • 価格の安さに対する先入観
  • 農薬やポストハーベストへの誤解
  • タイ米との混同によるネガティブな記憶

といった“イメージ”に基づく誤解が大きく影響しています。

なぜ、カルローズ米は危険性があると思われるのか?

なぜ、輸入した食品が危険と思う人いるのか?

厚生労働省の「食品中の残留農薬等」のページの

「ポジティブリスト制度についてパンフレット」という資料に、原因と思えることが記載されていました。

それは、2006年以前の古い食品衛生法の規制が不十分で、農薬などが食品から検出されても、その食品の販売を禁止することができなかったためだと思われます。

引用元:厚生労働省(ポジティブリスト制度についてのパンフレット)

上記は、厚生労働省の「食品に残留する農薬等に関する新しい制度(ポジティブリスト制度)について」という資料の一部抜粋ですが、「農薬等が食品から検出されても販売を禁止することができない」と記載されています。

このため、昔の制度のままだと思っている人が、「カルローズ米 危険」など輸入食品について危険性を感じているのだと思います。

※「ポジティブリスト制度についてのパンフレット」の名称について
ここでは、分かりやすい様に、厚生労働省のホームページに記載されている名称を採用しています。実際に、リンク先のPDFでは、「食品に残留する農薬等に関する新しい制度(ポジティブリスト制度)について」という資料名です。

現在の制度はどうなっているのか?

引用元:厚生労働省(ポジティブリスト制度についてのパンフレット)

2006年に、食品衛生法が改正され、食品の安全性が向上しています。

具体的には、食品中に残留する農薬、飼料添加物などについて、一定量を超えている場合原則販売を禁止できる新しい制度「ポジティブリスト制度」が導入です。(※詳細は後述)

この様に、食品衛生法が見直されたことで、日本の食の安全は向上していますが、それを知らない人が、昔のイメージのまま「輸入食品 = 危険」といったイメージを持っていると想定できます。

次の章では、「ポジティブリスト制度」など、日本の輸入食品の検査制度を詳しく紹介していきます。

カルローズ米の安全性は?検査制度を紹介!

カルローズ米の安全性は?検査制度は?

「日本に輸入される食品って、本当に安全なの?」と不安に思う方も多いかもしれません。

そこでこの章では、2025年現在の日本における輸入食品の安全管理の仕組みについて、わかりやすく解説します。

読み進めることで、昔と比べて安全性が大きく向上していることもきっと実感できるはずです。

輸入米に課される600項目以上の厳格な検査とは

日本では、海外から輸入されるすべての食品に対して食品衛生法に基づく厳格な検査体制が敷かれています。

アメリカから日本へコメを輸出するにあたり、輸入国である日本では、残留農薬安全性検査のポジティブリストの約600項目に及ぶ検査を3段階で実施しています。すべての輸入契約ごとに、第三者検査機関がアメリカと日本でサンプリング検査を行い、日本政府の規定する安全を確保しています。

引用元:USA Rice(https://www.usarice-jp.com/about/safety.html

残留農薬・カビ毒・微生物・認められていない放射線照射の有無など、多岐にわたる危害要因が網羅的に検査されています。

また、日本に食品を輸入する時は、日本の法規制などを輸出国に通知し、日本の規格に合わせた生産、加工が行われます。

出典:厚生労働省 輸入食品監視業務FAQ

輸入された食品は、検疫所にて検査され、不合格になった場合は、破棄などの処置が取られます。

この検査は、港での抜き取り検査だけでなく、過去の違反歴や産地の傾向などに応じてリスクベースで強化監視される仕組みになっています。

ポジティブリスト制度と残留農薬の基準

出典:厚生労働省(食品に残留する農薬などに関する新しい制度)

2006年に導入されたポジティブリスト制度により、食品中の残留農薬には一律0.01ppm以上であれば原則違反と見なされる厳格なルールが適用されます。

この制度は、「使ってよい農薬・許容量が設定されたもの」だけをリスト化し、それ以外は全面禁止という考え方です。

カルローズ米を含む輸入米もこの制度の対象であり、日本国内に流通する前に制度を満たした安全な米しか販売されません

農薬・ポストハーベストへの誤解と実態

一部のSNSなどでは「輸入米にはポストハーベスト農薬が使われている」といった声がありますが、これは誤解だと思われます。

出典:厚生労働省(残留農薬 – よくある質問)

こちらの厚生労働省の「残留農薬」のよくある質問に記載されていました。

読みやすいように、下記、該当部分を抜粋して掲載させて頂きます。

Q2.食品中の残留農薬等はどのように検査されている?

国内に流通する食品や、輸入食品について、自治体や国が、残留農薬等の検査を行っています。

Q3.ポストハーベストの規制はどうなっている?

収穫後に使用される防かび剤は食品添加物に該当するため、食品添加物として指定を受けたものしか使用することができません。

ポストハーベストであっても、残留濃度により規制されています。

引用元:厚生労働省(残留農薬)

実際、日本では食品衛生法に基づき、農薬やポストハーベスト農薬も含めた厳しい残留基準が設定されています。

この基準を超えた食品は、輸入・販売ともに法律で禁止されており、国内に流通することはありません

つまり、「使っていそうだから危ない」という印象は、制度的な安全対策を無視した根拠のない不安だと言えると思います。

カルローズ米は「ジャポニカ米」だから日本人でも美味しい!?

カルローズ米は「ジャポニカ米」だから日本人でも美味しい!?

1993年の平成米騒動の影響で、外国米=タイ米(インディカ米・長粒)は、「パサパサして美味しくない」という印象を持っているため、「輸入米は美味しくない」人が多いと思います。

種類品種特徴
タイ米インディカ種長粒・香り米・パサパサ
カルローズ米ジャポニカ種中粒・粘り控えめ・粒立ち良
日本米ジャポニカ種短粒・粘り強め・もちもち

タイ米とは異なりカルローズ米は「ジャポニカ系中粒米。コシヒカリなどの日本の一般的な白米は、「ジャポニカ種の短粒です。

日本米ほど、もちもちした食感は期待できませんが、タイ米と比べると日本人にも合いやすい品種だと言えます。

この品種の違いにより、カルローズ米は調理法を工夫すれば日本人の食卓にも十分合うという評価が広がっています。

カルローズ米の特徴

2025年5月9日の東海テレビの記事によると、幸村米穀幸村泰典社長が、どのような料理にカルローズ米が合うかコメントしています。

幸村社長:
「アメリカのコメは粘りが少なくて粒が大きい。カレーとかチャーハン、丼物に合うと思う」

引用元:東海テレビ(2025年5月9日配信記事より)

カルローズ米は、国産米よりも粒がやや大きく、粘りが少ない中粒タイプなので、カレーや、チャーハン、丼物に合うみたいです。

外食チェーンでも導入が進むカルローズ米

米の高騰を受け、料理にあうということもありカルローズ米を導入する飲食店も増えているようです。

牛めしなどで知られる松屋2024年5月から、実験的に国産米とブレンドするなどして使用していましたが、2025年4月からはカルローズ100%の導入店舗を増やしつつあるということです。

引用元:東海テレビ(2025年5月9日配信記事より)

特に外食業界では、コスト面だけでなく「調理しやすさ」「用途への適性」も含めて、実用性の高い品種として活用が進んでいます。

カルローズ米を「美味しい」と食べた人の評判・口コミ

カルローズ米を食べた人の感想

輸入米は、「危険」「おいしくない」というSNSの書き込みを見ることもありますが、実際に、カルローズ米を食べた人のレビュー・感想をリサーチしてみました。

普通に食べても美味しいみたいですね。

チャーハンの場合、「国産米より美味しいかも?」という人もいました。

カルローズ米の美味しい炊き方・食べ方

熊本県で米穀総合卸のお米のプロである坂本食糧さんによると、カルローズ米は、水を少し多く入れて炊くと国産米に近い食感になるそうです。

炊き上がりのお米の硬さは人によって好みがありますが、水の量は少し多め(目盛を少しオーバーするくらい)で炊くと、日本米とあまり変わらない食感で召し上がられると思います。

引用元:坂本食糧(https://www.usarice-jp.com/recipe/method.html)

さらに、食感、食べ応えにこだわりたい人は、国産米と7:3〜5:5の割合でブレンドすることで、自然な粘りと風味が加わり、より国産米に近い感じになるようです。

カルローズ米の安全な買い方・危険な買い方

カルローズ米の安全な買い方

カルローズ米を購入する際は、信頼できる販路を選ぶことが最も重要です。

以下のような店舗では、輸入元や品質の表示が明確な商品が取り扱われており、安心して購入できます。

  • イオン・マックスバリュ:プライベートブランド品や正規ルート輸入品あり
  • 業務スーパー:カルローズ米4kg袋が常時販売されている店舗も(在庫は地域差あり)
  • コストコ:USAライス連合会監修の正規輸入品が販売されており、家庭用・業務用の両対応が可能

どの店舗でも、原産国・輸入業者・賞味期限の明記があるかを確認して購入するのがポイントです。

Amazon・楽天で購入する際のチェックポイント

ネット通販でもカルローズ米は手に入りますが、注意点があります。

チェックすべき項目

  • 出品者が信頼できる企業や公式ストアか?
  • 商品説明欄に輸入業者名・原産国・製造年月日が明記されているか?
  • レビュー内容に「品質が悪かった」「異臭がした」などの記述がないか?

特にフリマ型EC(メルカリ・ラクマ)では、保管状態が不明な商品が個人から出品されることもあるため、極力避けたほうが無難です。

個人売買・フリマアプリは避けるべき理由

フリマアプリや個人売買サイトでの購入には、以下のようなリスクがあります:

  • 高温・多湿下での保管で品質が劣化している可能性
  • 賞味期限切れや転売品の混入
  • 返品・交換ができないトラブル

カルローズ米のように風味と食感が品質に直結する商品は、保管環境も安全性の一部。
「安く買えたけどまずかった」というレビューの中には、購入ルートが原因の可能性もあるため注意が必要です。

まとめ|カルローズ米は危険性ない!?その根拠と活用法

まとめ|カルローズ米は危険ではない!?その根拠と活用法

SNSで見かける「カルローズ米は危険」「まずい」という声の多くは、過去の輸入食品に対する印象や、価格の安さによる先入観、そして農薬に関する制度への誤解から生まれたものでした。

実際には、

  • 600項目を超える厳格な検査体制
  • ポジティブリスト制度による農薬の残留基準管理
  • 学校給食や飲食店での実績
  • 料理との相性の良さと調理しやすさ

といった多くの根拠から、安全性・実用性ともに十分な評価ができるお米であることがわかりました。

家庭でも安心して使える新しい選択肢

カルローズ米は、価格面のメリットだけでなく、「チャーハンがべたつかない」「リゾットにちょうどよい芯残り」「カレーと相性抜群」といった用途別の特性が魅力です。

国産米とブレンドすれば、和食にもなじみやすく、子どもから高齢者まで違和感なく取り入れられる選択肢になります。

コメの価格高騰や家庭内の食事スタイルの多様化が進むなか。今回リサーチしてみて、カルローズ米は日本の食卓で受け入れられやすいお米ではないかと感じました。

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